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結果

"夏"

定期の日付で夏は終わる
青空の崖でつまさき立ちになったとき
はじめて冷房のせいで汗は流れる

僕が切符で乗っていることをしらないひとは
定期を更新しつづける
耳栓をしたままで
誰かの文句を読みつづける

戦争になってしまったら
僕は"いい意味で"君を撃つだろうし
"いい意味で"君は撃たれるだろうし
そのときには
ひねり出される言葉がいいのか

女神融解

融けていく……
硫酸の冷たい水の中に
融けていく

形が失われていく……
表情のどろりと爛れ
筺を埋める水分へ
落下していく

沈み込んでいく……
ずぷずぷ、こぷこぷと
冷たい酸
たいまつの最期だけは閉ざされている

夜が終わる前に「寝てしまう」

最後なんてどうでもいいんだというと君は笑う
言葉がいらないというのではなく、言葉がないのだ
ここへ来て、最後というのがどこなのか思わない
君だけが寝ている

最後だけ夜は明けるというと君は目を瞑る
穴だらけの言葉をわらうのだろうか
ここが日常なのかを思わない
真っ黒な外を見ている

最後にはあなた以外のすべてがノイズになってしまいそうだというとどんな顔をするだろう

名もなき平日の一日へ贈る

毎年毎年なにかがもたらされると信じるから電車に乗り組んだのだが
意識内にはなにもない
恥をのこして降りる

拒絶したはずの力によってむかう
遅延証明
だれもなにも言わない日がきている

目のない食堂
もくもくとめしを食う
出る

しんとしている
音は風すら存在しない
わたしの声はふるえている

座禅しかしらない
建物が鳴らされる
誰も来ない

心と道程

存在しなくなったあなたを抱きしめ続ける夜は長過ぎてそれは妄想なんだと耳の聞こえなくなったわたしは耳の聞こえなくなりかけているわたしへ警告していた
何を思ったのかわたしは愛していると彼女へ電文を送りあなたを殺したいのだと漢字のまま言ってやったしそれですべてが終わらせられると思ってもいた
彼女には悪かったのだが

詩をかいていると言われても、ぼくは詩人ではない

おもしろいものはつまらなく、
優秀な医者もいつかしぬ。

詩をかいていても、ぼくは詩人ではない
ぼくは哲学者ではない
ぼくは技術者ではない
ぼくは物書きではない
ぼくは何にもなりたくない、
何もにぼくになってほしくない。

ぼくは詩をかいているのではない
ぼくは哲学しているのではない
ぼくは技術をうっているのではない
ぼくは文章をつくっているのではない

有機生命体の叫び (漢字Ver)

 初めての方には原文( http://asoneta.net/node/177 )を見て頂きたいです。漢字というものは意味を取りやすいことが利点でありますが、その逆もあるのです。原文においても、浮かぶ言葉が漢字ということも(たぶん)ありました。しかし、純粋に放たれた言葉は「音」のようなものなのです。そして「音」を表すのは「ひらがな」なのです。

有機生命体の叫び

すべてのものはこわれてしまえばいいんだ

ぼくをにんげんにしようとするせかいは

ぼくににんげんであることをきょうようするせかいなど
こわれてしまえばいいんだ
しね
みんなしね
とけてなくなれ
げきつうにのまれてしね

くるしんでしね

ぼくはごみくずだ
ごみくずいかだ
なぜいきているかもわからない
なにをかんがえているかもわからない
わらえるだろ

することがないタイム

ぼんやり

ぼんやり

何をか考え込みたい気分

落ち着いた気分

そんな時間があってもいい

今なら

そう、思える

ああああ
ああああ

あああ あ

どうして僕の言葉(し)は対句になってしまうんだろう

ぽかぽかした部屋で思う

疑問符を頭に浮かべると 僕は

日頃の鬱憤を晴らしたくなって仕方がないんだ

この時間の愛おしさ

摩っていく
摩っていく
この時間の愛おしさを
僕は知っているようで知らないのだ

摩っていく
摩っていく
この時間が愛おしい
君と一緒に失われていくのが愛おしい
僕が損なわれていくこそ愛おしい

窓をいきなりガチャリと開けた
その風が吹き抜けていく情景が
排ガスにまみれた薄灰色の風が
春の風が
部屋から部屋へ 舞っていく
その感傷が愛おしい